◆高濃度水素水・還元水素水の仕組みと働き

◆活性酸素から細胞を守る高濃度水素水の効果と働き

 ねぇ博士~。最近テレビで水素水が若返ろう~♪ってCMをしてたんだけどさ。水素水を飲むと若くなるって本当?

 うむ、水素水が我々の体を若返らせてくれる働きを持つ可能性があることはおそらく間違いないじゃろう。
 厳密に言えば若返るというよりも今では認知度が高い言葉となっておる「アンチエイジング効果」と呼ばれる老化防止に働きかける可能性があるということなのじゃ。

 なるほど~!でもどうして水素水が老化を防止させる効果をもたらしてくれるの?と言うよりも水素水っていったい何だろう?

◆人工的に水素比率を高めた水が高濃度水素水

 ポンちゃんが言っている水素水とは普段飲用水として飲んでいる水と構造はそう変わらないものじゃ。
 但し、水道の飲用水に圧力を加えて水素を凝縮したり、マグネシウムとの化学反応を起こさせることで水素割合を多く含有させ水素を高濃度に濃縮した水がその名の通り高濃度水素水と呼ばれるておる水なのじゃな。
 水素の化学記号をチェックしてみると解る通り水(H2O)は水素=H2と酸素O2で構成されておる。
 水素自体は常温では気体として存在しておるが、水素水サーバーなどの装置を通し水素割合が高くぎっしりと水素が詰まった水(高濃度)のことを「水素水」と呼んでおる。
 このように水素水と呼ばれておる水は濃度の違いはあるものの、他の成分を含有している訳ではないため、見た目には普通の水にしか見えないのじゃよ。

※高濃度水素水は水素が高濃度に凝縮されている水のこと

 本来は化学反応を用いずに圧力を加えて水素濃度を高めた水素水が高濃度水素水、そして化学反応を利用して水素濃度の高い水のみを生成する水を還元水素水や活性水素水と呼ぶのじゃが、現在はどちらも混合されてしまっておる部分もあるのぉ。
 尚、地球の大気中にある水素の濃度は1.0ppm以下の濃度が基本範囲じゃが、水素水サーバーなどによって高濃度に凝縮された水素水の濃度は平均値を大きく上回る高濃度水素水を生成することが可能となっておる。
 この1.0ppmを超える水素濃度を持つ水素水が我々の体内の老化に関わる組織に働きかける作用をもたらす可能性を持つことが徐々に確認されてきておるのじゃよ。

◆活性酸素から身を守るビタミンCと水素水

 水素水がなぜ老化防止の効果があるのか?その原因と水素水の働きについてここでは確認しておくとしよう。
 人間の老化の最大の原因と呼ばれておる物質に「活性酸素」と呼ばれる物質がある。
 この活性酸素は日常生活の中で産みだされる物質で、生命を維持していく為に欠かせない物質でもあるのじゃ。
 しかし、一部の活性酸素は細胞組織の老化を招いたり、「DNA」を傷つけてしまったりするものもおる。
 この活性酸素から細胞を守る働きをもっておるのが「ビタミンC」などのビタミン成分や「水素」なのじゃ。

 ビタミンCが老化を予防するって話はどこかで聞いたことがあるよ。でも水素も活性酸素から体を守る働きがあったんだね。

 うむ、しかし「ビタミンC」は活性酸素の働きを抑制する抗酸化物質として広く認識されてはおるが、細胞に悪影響を及ぼす活性酸素の抗酸化作用をもつと同様に、酸化型アデニン(ヒドロキシアデニン)を増加させる働きを持つことも確認されておる。

 う~ん?ビタミンCは抗酸化物質ではあるけれど、逆に酸化作用をもたらす成分でもあるということかなぁ?

 うむその通りじゃな。ビタミンCは抗酸化物質ではあるもののヒドロキシアデニンを増加させるという相反する働きを持っている点がひとつの欠点であったのじゃ。
 これは老化を予防する代表的な成分のひとつがビタミンCである事を否定する理由にはならんのじゃが、利点ばかりではないという事を現しておるとも言えるのぉ。
 その為、純水に活性酸素から細胞組織の老化を予防する働きを持つ水素水の効果が期待されるようになってきておるのじゃな。
 尚、水素水サーバーによって生成される水素水が老化防止効果をもたらし、更に病気の治療にも効果が期待できるなど様々な情報が飛び交ってはおるが、水素水サーバー自体は医療器具などではなくあくまで企業の一製品に過ぎない。
 その為、確実な効果が立証されているわけでは無いという点をしっかり把握しておくことが重要じゃ。

◆水素水の最大の利点は活性酸素と反応後無害の水が残ること

 ここまでの水素水の話をまとめると水素濃度の高い水を飲んで体内に水素を溜め込んでおいて活性酸素から細胞を守ろう!って働きかけるのが水素水を摂取する目的にあったってことなんだね。

 そうじゃな、水素水の良いところは活性酸素による細胞への働きかけから身を守るだけではない。ここで覚えておくべきポイントは水素の還元作用と呼ばれる働きなのじゃ。

 還元作用?

うむ、水素水は活性酸素から身を守る祭に、水素が活性酸素と結びついて還元される事で活性酸素から細胞組織を守っておる。水素水の最大の利点はこの活性酸素と水素が結びつく(還元作用)ことによって生み出される産物が人体にとって無害である「水」であるという点に大きなポイントがあるのじゃ。

※水素水の最大の利点は活性酸素と反応後無害の水が残ること

◆化学から見る水素水の働きと仕組み

活性酸素と水素の結合【画像】

細胞の老化の最大の原因と呼ばれている「ヒドロキシラジカル」という活性酸素は細胞内に水素を見つけると積極的に結合し反応を起こそうと働きかけることが確認されておる。
 この活性酸素は文字通り酸素(O)を含んでおるのじゃが、体内に大量の水素を見つけると自ら水素と結びつき無害の「水」になろうと働きかける性質をもっておるという訳じゃ。
 前述したように水はもちろん我々の体にとって無害の成分。その為、このヒドロキシラジカル(活性酸素)の性質を利用して活性酸素そのものを減少させようと考えたのが水素水を利用するアンチエイジングであったという訳じゃ。

 そっかぁ!水は水素(H2)と酸素(O2)で構成されているから、水素水の高濃度の水素が活性酸素の酸素と反応して水になるってことなんだね。

 そうじゃな、人体には「約60兆個もの細胞」があると言われておるが、この全ての細胞にしっかりと水素が満遍なく飽和している状態は理想の状態と言えるかも知れんのぉ。

※豆知識:人間の細胞の数は約60兆個

 よ~し!僕もさっそく酸素水を飲んでみようかなぁ!でも酸素水ってとっても高そうな気がする。

 水素水は普通のミネラルウォーターなどと比較するとやや高額かもしれんが、お茶で有名な伊藤園や目薬で有名なロート製薬などからもペットボトルサイズの水素水が販売されておるからコンビニなどで一度チェックしてみると良いじゃろう。
 またナノテクノロジーの発展に伴いナノレベルの微粒子レベルにまで水素を濃縮させたナノ水素水と呼ばれる高濃度水素水もあるので化学の視点で色々調べてみるのも良いじゃろう。

 ほ~い!