◆ベリリウム銅合金(航空宇宙産業・反射鏡)

高強度を誇りかつ軽量のベリリウムと銅の合金であるベリリウム銅合金。ベリリウム銅合金はその性質から航空宇宙産業の主要構造部材として現在も活躍しておる。ここでは宇宙分野で活躍するベリリウム銅合金がどのような用途で利用されておるのか?また何故ベリリウム銅合金が用いられているのか?その理由について化学の視点からチェックしてみるとしよう。

◆軽量・高強度性質をもつベリリウム銅合金は航空宇宙分野で大活躍

 ベリリウムの性質が最も活かされた形で使用されておる分野は何と言っても航空宇宙分野じゃ。
 ベリリウムの最大の特徴である軽量かつ高強度という特徴は宇宙科学分野では非常に重要な鉱物であることは間違いないのぉ。
 またアメリカでは軍事用の高速戦闘機など軽量化が求められる航空分野でも主要構造材のひとつとしてベリリウム銅合金…軽量・高強度性質をもつベリリウム銅合金

◆ベリリウム銅合金が航空宇宙分野で活躍する理由

 うむ、いい質問じゃな。まず航空宇宙分野で使用される物質は宇宙への打ち上げの際の衝撃に耐えうる性能があることが求められる。
 衛星や宇宙船の打ち上げシーンをポンちゃんも一度はTVで見たことがあるじゃろう。宇宙船の打ち上げでは莫大なエネルギーが必要となり、打ち上げの際の激しい衝撃に耐えうる為にも強度が高い部品が求められる訳じゃ。
 また宇宙船の打ち上げに必要となる燃料タンクは途中で切り離されるが、この打ち上げの際に必要となる莫大な燃料にはやはり限りがある。
 その為、宇宙へ飛ばす際には出来る限り船体が軽量である事が望ましい…ベリリウム銅合金が航空宇宙分野で活躍する理由

◆ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の反射鏡の主要原料はベリリウム

 ベリリウムはアメリカ航空宇宙局が中心となり開発中のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の反射鏡の主要原料としても使用されることが決定しておる。
 JWSTは赤外線観測用宇宙望遠鏡でビッグバンで発生したと推測される赤外線(宇宙背景放射)の観測を行い宇宙が生まれた当初の状態を調査するための期待の宇宙望遠鏡じゃ。
 今まで数々の宇宙の謎の解明に貢献してきたハッブル宇宙望遠鏡の後継機にあたるのぉ。
 但し、JWSTの打ち上げに関する莫大なコスト問題は経済市場…ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の反射鏡の主要原料はベリリウム

◆ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の名前の由来

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の名前の由来はNASAの二代目長官である「ジェイムズ・E・ウェッブ」の功績をたたえて命名されておる。

ジェイムズ・E・ウェッブは月の探索で有名なアポロ計画の主導者でありアメリカの宇宙開発に大きく貢献を果たした当時のNASAの長官。
 現在も残るビッグバンの大爆発の残り火である赤外線を探索するという壮大な計画が立てられた当初はハッブルの次世代の意味からシンプルに「次世代宇宙望遠鏡」と名付けられていたが2002年になりジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡…ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の名前の由来

◆大気中でも酸化せずに安定した性能を保持する金属元素でありX線管の放射窓の窓材料に使用されている元素とは?

大気中でも酸化せずに安定した性能を保持する金属元素でありX線管の放射窓の窓材料に使用されている元素とは?…X線管の放射窓の窓材料に使用されている元素とは?